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Bioworksの人々

Bioworksの
網目をつくる人々

Bioworksには、ミッションである「新しい豊かさの種を蒔く」に共感するスタッフが様々な分野から集っています。それぞれの構想、経験、ネットワーク、好奇心、想像力を生かした方法とアイディアで、ビジョンである循環型社会の実現に向けて日々奮闘しています。PlaXは可能性に溢れた素材です。思い描く未来への道はそうした可能性にチャレンジしていく中で見つけ、徐々にひとつの大きな一本になっていくはずです。変わるものと変わらないものを見極め、社会の様々な価値観に向き合うべく、人の多様さを大切にしています。

滝越潤

執行役員

18年間丸紅繊維部門に在籍。ミラノ駐在を経験したのち、ベイクルーズ、ジュンで役員を歴任。長年アパレル業界で培った知識、経験、国内外のネットワークをいかし、PlaXの普及を推進する。

共創し合う循環型社会を
生み出すために

ケアの精神が変える社会

PlaXは3つのケアを大切にしています。乳酸が持つ高い抗菌性をいかしたスキンケア、消臭性をいかしたファブリックケア、植物由来の生分解性があることでの地球へのケアです。さらにそうしたケアの精神は、職場にとっても大切で、やさしさやおもいやりが伝播していく職場環境、さらには、お客様含めたステークホルダー様との関係性においても大切なことだと思っています。

地球環境を考える素材としてPlaXを普及させるためには、そうした意識や行動が必要になると考えています。値段や機能だけでなくエモーショナルなもの。そのマインドが醸成された結果としてPlaXのような環境素材が普及していくのではないか。経済活動と社会、環境活動を両立させていくことを大切にしていきたいと思います。

一人勝ちのモノポリー狙いでは社会は変わらない

商社から小売へと30年近く経験してきて、製品の過剰生産から大量廃棄まで繊維産業の様々な問題点を身を持って体験してきました。Bioworksはこれまでの素材メーカーとは違い、モノを売るだけでなく、コミュニティを作り、賛同してくださる方々とともに今とこれからを考え、進んでいきたい。ただ単にTo B向けに素材を右から左に渡すだけでは、環境問題と正しく向き合ったことにはなりません。循環性のある素材を社会に浸透、共有させていくためには、みんながベネフィットを享受できる仕組みが必要です。誰かが一人勝ちをしようとするモノポリーでは今までと変わりません。業界全体に変革を起こすには当社だけでは難しく、お客様を含めたあらゆるステークホルダー様との強い思いと意志、協力が必要となります。循環型社会を実現すべく、当社が先導役となり、豊かな循環型社会実現に向けて歩んでいきたいと考えています。

中村直人

マテリアル事業部 営業・素材開発担当

大手アパレル商社で海外向けのテキスタイル営業を経て、Bioworksに入社。商社で培った知識をいかし、PlaXの繊維や生地の開発や新たな可能性の探求を担う。

PlaXをコットン、
ポリエステルのような
身近な素材として世に周知させる

商社への疑問と繊維・アパレル業の未来

元々ファッションが好きで大学時代はアパレルでアルバイトもしていました。1年間のアメリカ留学を経て、繊維、アパレル業界で働きたくて商社に。NYに駐在して、日本や中国のテキスタイルの海外輸出を担当していました。その時々のマーケットやトレンドを調査してまとめ、相手の求めるものをスピーディに提案する日々でした。

商社は自分たちでものをつくらず、間に入ってものを流す、ある意味でサービス業です。お客さんが自分自身で生地を選べるのであれば、場合によってはいなくてもいい。将来的な商社の存在意義に疑問を持ってしまったんです。

2018年には老舗ファッションブランドの廃棄問題が報じられ、北米のアパレルでサステナビリティやトレーサビリティが本格的にスタンダートになってきた中で、サステイナブルに特化したより川上の専門的な会社で働きたいとBioworksに入社しました。

ポリ乳酸の適材適所を見つけていく

素材開発および営業として、糸や生地を開発し、企画を立ててアパレル会社、繊維商社に提案を行っています。PlaXは植物由来の合成繊維として、ポリエステルやナイロンなど石油由来の合成繊維の半分以上に置き換われるポテンシャルがあります。現在、植物由来で生分解性があることからビニール袋等で多く利用され、世界規模でポリ乳酸の供給が追いついていません。2024年以降、徐々に供給が追いつきバランスが取れていく予定です。将来どこかのタイミングで、高騰する石油由来の繊維は高級品扱いになり、ポリ乳酸が一般衣料に使用されるような状況を期待しているとともに、そうなるべく日々邁進しています。

小栗周作

クリエイティブコミュニケーション部 ブランディング担当

アパレル数社を経てBioworksに入社。マーケティング活動をクリエイティブに解釈し、新しいビジネスの芽を見つけ出すべく、日々様々な方面にアンテナを張っている。

可能性に開かれたPlaXを
いかに未知の領域とつなげるか

素材から社会の仕組みをシフトする

アパレル会社勤務時代、具体的な環境問題対策はあまりできていませんでした。ただ、利益を企業や株主に集約せず、地域社会などを含む様々な方面にも配慮すべきと考えるステークホルダーキャピタリズムの概念はずっと意識していました。アパレル業界で10数年働き、その考えを実装する難しさと実現できない歯がゆさを感じていた中、BioworksとPlaXに出会いました。素材という観点から、新しい社会の仕組みにシフトする。長年抱いていた疑念を解決する存在であるような希望を感じました。

BioworksもPlaXもまだまだ様々な可能性に開かれた状態です。だからこそ、あらゆる業界や分野と接点を持つことが大切。無関係と思うようなことにも、時にビジネスの萌芽が見つかります。領域横断的に様々な具現化を試みています。

明かりから香りへと役割を変えたロウソクのように

PlaXは生分解性があることで、半永久的には存在せず、いずれ分解されて水と二酸化炭素になっていく。こうした機能をデメリットと捉えず、その機能性にふさわしい役割と価値と与えるような発想の転換を生み出していきたい。ソリューションでなくセンスメイキングへ。イノベーション論の研究者、ロベルト・ベルガンティが、ロウソクの目的がいつの間にか明かりから香りに書き換わることで、人々はより多くのロウソクを求めた、と言っていたように。PlaXの普及は、モノのみを作ればいいのではなく受容できる社会の実装もセットに両輪で進めなくてはいけません。PlaXとNESSENTIAL PROJECTの関係性はまさにその考えに基づくものです。産学官連携をはじめ様々なステークホルダーと接点を持ちながら、社会の仕組みを整える活動を並行して行うことが必要だと考えます。そしてその鍵として、メンバー全員の日々の学びは非常に大切にしていきたいと思っています。

坂田裕美

コーポレート部 人事・採用担当

ウェディング業界を経て、Bioworksに入社。人事担当として社内の様々なプロジェクトを把握しつつ、すべての面接、採用を担当している。

大好きな海で目の当たりにした
ゴミを減らすこと

ダイバーとして辛かった海洋汚染

ブライダルの世界でドレスコーディネーターや広報、人事として10年を過ごし、2021年にBioworksに入社しました。それ以前は芸能の仕事で競馬やサッカーのリポーターなども少し。

ダイビングが好きで国内外問わず潜りに行くのですが、コロナ禍の頃、ニュースで急に大量に消費されるようになったマスクがゴミとして海に流れてしまっている様子を見て、衝撃を受けました。

もともと環境問題に興味はあったのですが、具体的なアクションはできていませんでした。転職とコロナ禍と環境が絡み合い出会ったのが、生分解性のマスクをつくっていたバイオワークスでした。面接では、社会における役割や課題など本当にいろいろなことについて話しをしてくれて、これからの自分の居場所にふさわしいと思いました。

マテリアル業界に女性を増やす

人事としてプロジェクトの状況を知るために様々な会議にでるのですが、そこで話したことや提案が実際に反映されていくことも多く、職域にとらわれないコミュニケーションが生きています。

着るスキンケアを謳う「bio」シリーズもそのひとつで、日毎体調や肌の調子が変わる女性にとってすごくうれしいアイテムが揃っています。いち女性消費者の目線でも、PlaXがこの領域で非常に重要な素材として存在感を発揮していくのではないかと思っています。素材、マテリアルの世界はまだまだ男性が多いのが現状です。女性を増やすことはもちろん、持続可能な未来をつくっていく、多様な個性が混ざり合う環境を人事としてつくっていきます。

吉井武蔵志

コーポレート部 経営企画担当

選手とトレーナーの野球生活を経て、アンダーアーマーなどを手掛けるドームに入社。30歳のタイミングでこれからのものづくりとビジネスを考え、Bioworksに入社。

大好きなスポーツの世界で
葛藤のないビジネスをするために

何でも挑戦させてもらえる風土

こどもの頃からずっと野球を続け、大学ではトレーナーとして選手をサポートするようになりました。そうした経験をいかして、スポーツウェアメーカーのドームに入社。プロ野球チームのユニフォームやグッズ、野球用品全般の企画、生産、マーチャンダイズまでやってきました。

30歳のタイミングで新しいステップを考え、いままさに社会が必要としている素材でこれから事業をつくろうとしていたタイミングでBioworksに入りました。

事業企画や商品企画から営業・マーケティング、POP UPショップの企画運営まで幅広く経験し、現在はEC・デジタルマーケティングと経営企画が主な領域。自分がやりたいと思ったことや必要だと思うことに対し、認められれば何でも挑戦させてもらえる風土がBioworksにはあると思います。だからこそ、新しい風を入れて会社をおもしろくしてくれる人、チャレンジングなことができる人、自分の力で社会を変えたいというマインドを持っている人と一緒に働きたい。

素材だけでなく、仕組みをつくる存在に

植物由来の合成繊維「PlaX」は唯一無二。機能性やファッション性を担保しつつ、ゼロウェイスト、カーボンニュートラルといった環境に対する配慮を出来る素材は他にありません。これから自分が好きなスポーツの世界で、葛藤なくビジネスができるものと社会を作りたい。いま見据えているのは、この5年でポリ乳酸が素材の選択肢として、コットンやポリエステルなどと並ぶこと。さらにプラスチックの処理方法が、リサイクルだけでなくコンポスタブルが実装されている環境をバイオワークスが主導でつくっていくこと。ものをつくる、素材だけの会社にならず、新しい仕組み、ルールをつくる存在になっていきます。

Organization

Bioworksの体制

R&D|研究開発
Bioworksのテクノロジーの根幹。京都ラボを中心とした、独自技術の研究開発によって、PlaXは日々進化します。

Fiber|繊維素材事業
PlaXを次世代繊維として社会実装すべく、サプライヤーとの協業による素材開発、ブランドとのパートナーシップ構築や販路開拓をミッションとしています。

Compound|樹脂成型事業
既存のプラスチックの置き換えから、新たな用途での活用まで、柔軟な視点でアプローチ。研究開発へのフィードバックによりPlaX開発を加速させます。

Social Innovation|ソーシャルイノベーション
PlaXが実装しうる、新しい社会の仕組みを形成すべく、教育支援や実証実験など、社会変革を促すアクションを試みます。

Brand|製品ブランド事業
自社企画でアパレル製品・雑貨等を開発し、イベントやEコマースでのダイレクトセールスや店舗での販売を通じ、コンシューマーへ直接アプローチします。

Marketing|マーケティング
柔軟な発想と独創的なアプローチにより、顧客やステークホルダーとのコミュニケーションを通じてPlaXを社会に広めます。

Corporate|コーポレート
持続可能な企業経営を実現させるバックオフィス。
自発的かつ確実な働きによって、組織の急成長を支えます。