Technology

基礎技術とビジネス

PlaX™

プラックス

植物由来の
バイオプラスチック「PlaX™」が
豊かさを再構築する

「PlaX™(プラックス™)」は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチック「ポリ乳酸(PLA)」に、Bioworksによる分子構成技術と、独自に開発した植物由来の添加剤を加えることで、品質と機能をアップデートしたカーボンニュートラルに貢献する新しい素材です。

PlaX™は、耐久性や耐熱性、繊維に加工する際の染色性など普及しきれなかった課題を独自に解決。環境問題を解決し、持続可能な循環型社会を実現するべく、既存の合成繊維やプラスチック製品への置き換えはもちろん、新たな用途への展開も積極的に行う新しい素材として世界的に注目を集めています。

Feature

特性

原料は
植物由来

サトウキビから採取した糖からつくられる、石油に依存しないバイオプラスチックとして、CO2等の環境問題や枯渇資源の代替に対応しています。

耐久性
耐熱性

ポリ乳酸の課題であった耐久性、耐熱性を大幅に改善。石油由来のプラスチックや合成繊維の代替として、多様な用途への展開が可能になっています。

バイオプロセス
としての発酵

微生物である乳酸菌の発酵によって、植物から抽出した糖から乳酸を生成します。PlaX™の抗菌性は乳酸由来のちからと考えられています。

脱炭素
カーボンニュートラル

原料であるポリ乳酸は植物由来。燃焼時のCO2の排出量を大きく減らします。また、原料となる植物はCO2を吸収して育つことから、大気中のCO2を増やさないカーボンニュートラルに貢献する素材です。

環境への
貢献

ライフサイクルアセスメント分析により、ポリエステルとの比較で製造時約41%のCO2排出を抑えます。また、綿との比較では、製造時の90%の水消費量削減を実現しています。

生分解性

PlaX™はコンポスト環境下の一定条件で加水分解が促進され、最終的には微生物によって水とCO2へと分解(生分解)されます。
一般的な土壌環境では、生分解に適した温度や湿度環境の条件を満たすことが難しく、工業用コンポスト施設の利用を推奨しています。

ポリ乳酸(PLA/Polylactic Acid)
とは

ポリ乳酸は、サトウキビやトウモロコシ、キャッサバなどの植物から採取したデンプンや糖を発酵させて作り出した乳酸を、結合させることでつくられます。00年代から、CO2排出問題を解決する石油由来のプラスチックに代わる素材として期待され、開発が続けられてきました。

Future

PlaX™がつくる未来

循環型社会の日常

PlaX™がみなさんの生活に浸透し、OSとして機能しているもう少し先の未来。呼応するように新しい社会の仕組みが立ち上がった未来を想像してみます。「循環」が社会実装された、こんなふうになっていたらという未来の日常。

「ごみ」の
意味するもの

辞書的な意味での「ゴミ」は「使って役に立たなくなったくず」。その後は燃やされるか、埋められて残り続けるかでしたが、循環型社会においては違います。リサイクル前提で作られ、使われた後の「ゴミ」は役に立たないものではなく、生まれ変わる前の素材、材料であり、次の役割への移行期間でしかありません。

多くはリサイクルされますが、残りは埋められて分解され土に還っていくことで、次なる役割を果たしていきます。線的にはじまりと終わりがあるのではなく、円的にものと人と自然が巡る社会においては、ゴミが意味するものは変わっているかもしれません。

新しい視座で
「手放し」、「戻す」

ものづくりという言葉は、どんな材料でつくられ、それがどう使われ、どう捨てられ、どう次なる循環の輪の中に入っていくのかについて検討されていることが前提で使われる言葉になっているはずです。

循環は環である以上、誰かが流れを止めてしまえば循環しなくなってしまいます。きっとその瞬間の多くはものを手放す時に訪れます。だからこそ、ものとの付き合う時間軸に意識的になっているのではないか。いつ手放し、循環の環の中に戻すのか。手放すという行為が買うとは違う、ひとつの楽しいアクティビティになっているかもしれません。

ケアを通して、
つながる社会

循環は、様々な要素が繋ぎ合わさった状態です。必ずしも仲の良い、親和性の高いものとだけ繋がっているだけでなく、これまで出会うことのなかったもの同士が、否応なしに関係性を持つ必要に迫られます。その関係を心地よく持続させるために必要なのは、他者を思いやるケアの精神が今まで以上に大切になっているはずです。

ケアし合うのは人間同士だけでなく、ものを分解してくれる微生物や土壌、物を運ぶ物流もそうかもしれません。我々人間はもちろん、自然環境からつくりだしたものまで、すべてが生態系の一部であることを自覚し、ケアし合う関係性が普通のことになっているかもしれません。