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Bioworksの人々

Bioworksの
網目をつくる人々

Bioworksには、ミッションである「新しい豊かさの種を蒔く」に共感するスタッフが様々な分野から集っています。それぞれの構想、経験、ネットワーク、好奇心、想像力を生かした方法とアイディアで、ビジョンである循環型社会の実現に向けて日々奮闘しています。PlaX™は可能性に溢れた素材です。思い描く未来への道はそうした可能性にチャレンジしていく中で見つけ、徐々にひとつの大きな一本になっていくはずです。変わるものと変わらないものを見極め、社会の様々な価値観に向き合うべく、人の多様さを大切にしています。

三輪和貴

執行役員 PlaX事業部長

高校卒業後、London Instituteでファッションマネジメントを学び、東レに入社。香港に勤務し、その後起業。アジアを中心に様々な繊維、アパレル産業に関わった後、Bioworksに入社。

サプライチェーン見直しで
より世界に貢献できる素材に

縫製工場の実家から始まった

実家の家業が縫製工場だったこともあって繊維産業に興味がありました。かつて物流の窓口だった香港でファストファッションから有名ブランドまでテキスタイルの仕事をした後、起業してテキスタイルやOEMでアジアの様々な国で様々な人と仕事をしました。

可能性はサプライチェーンの見直しに

PlaX™の一番の課題は価格だと言われます。コンセプトも素晴らしい、いろいろな用途に対応できる、みんな使いたい。でも高いんでしょうと。自分がやらなければいけないのはサプライチェーンの見直しとコストダウンです。量と価格のバランスの話がよく出ますが、まだまだ他にも改善すべきところもあります。原材料であるサトウキビなどの生産とポリ乳酸の製造、そしてPlaX™の製造を、同じもしくは近隣の国で完結させることができれば、輸送コストはもちろん移動のためのエネルギーやCO2削減にもなる。

近い将来価格差はなくなっていく

ヨーロッパでは石油製品への風当たりはどんどん強まっています。環境対策の法整備なども積極的に行われていてヨーロッパの追い風はすごい。非配慮素材に価格が上乗せされることでサステナブルな素材との価格差は少なくなっていきます。

世界の人口増加にしたがって必然的に繊維の生産、消費も増えていきます。PlaX™が他のサステナブルな繊維とともに石油由来のポリエステルをできる限り多く置き換えることで、消費者が地球環境にとってよい選択ができるようになればと思っています。

葭田悠介

PlaX事業部 素材開発担当

北海道と静岡県の二つの大学で農業による地域活性化事例と香料化学を研究。卒業後、地元石川県で繊維業に従事した後、繊維の未来を思いBioworksに入社。

PlaX™で繊維業界の
構造的な問題を解決していく

植物に関わる仕事がしたかった

将来は植物に関わる仕事がしたくて、北海道の大学でスズランやブドウの香気成分の研究をし、静岡県の大学でアグリビジネスによる地域活性化を学びました。卒業後、地域活性化の実践を地元からと考え、出身地である石川県の繊維会社に入り、生地から糸を1本ずつ解いて糸の繊度を測ったり、顕微鏡を覗いて組織を調べたりしてテキスタイルの開発に没頭していました。一方でコストをいかに下げるかに取り組み続けた中で、業界の構造的な問題や高齢化などを目の当たりにして、危機感も覚えていました。

Bioworksは30歳という節目の年齢で、新しいことにチャレンジしようと飛び込みました。植物由来であるPlaX™の耐久性の可視化や染色加工レシピの作成等、品質管理と糸・生地の開発を担当しています。PlaX™が最も秀でている点は、お客様の要望に応じて多様な物理物性を与えられる(アップデート)できる点です。とはいえ新素材のため様々な課題や問題があります。それをひとつひとつクリアしていく大事な時期であり、やりがいのある仕事を任されています。

不都合な現実を変えていくために

先日、新婚旅行でモルディブに行ったとき、海や砂浜はもちろん、どこにいってもゴミ一つない美しい風景に感動しました。帰国後知ったことですが、モルディブの国中のゴミは1つの島に集められており、その島に住む人は公害に悩まされているという現実があるそうなのです。自分たちの作っている素材が普及していけば、こうした現実を少しづつでも変えていけるかもしれない。自分がこれまで経験してきた繊維業界の課題も含め、PlaX™で多くの問題に貢献していきます。

小栗周作

クリエイティブコミュニケーション部 ブランディング担当

アパレル数社を経てBioworksに入社。マーケティング活動をクリエイティブに解釈し、新しいビジネスの芽を見つけ出すべく、日々様々な方面にアンテナを張っている。

可能性に開かれたPlaX™を
いかに未知の領域とつなげるか

素材から社会の仕組みをシフトする

アパレル会社勤務時代、具体的な環境問題対策に取り組んでいたわけではありませんが、利益を企業や株主に集約せず、地域社会などを含む様々な方面にも配慮すべきと考えるステークホルダーキャピタリズムの概念はずっと意識していました。アパレル業界で10数年働き、その考えを実装する難しさと実現できない歯がゆさを感じていた中、BioworksとPlaX™に出会いました。素材という観点から、新しい社会の仕組みにシフトする。長年抱いていた疑念を解決する存在であるような希望を感じました。

BioworksもPlaX™もまだまだ様々な可能性に開かれた状態です。だからこそ、あらゆる業界や分野と接点を持つことを大切にしています。無関係と思うようなことにも、時にビジネスの萌芽が見つかります。領域横断的に様々な具現化を試みています。

明かりから香りへと役割を変えたロウソクのように

PlaX™は生分解性があることで、半永久的には存在せず、いずれ分解されて水と二酸化炭素になっていく。こうした機能をデメリットと捉えず、その機能性にふさわしい役割と価値と与えるような発想の転換を生み出すことにチャレンジしていきたい。イノベーション論の研究者、ロベルト・ベルガンティが、ロウソクの目的がいつの間にか明かりから香りに書き換わることで、人々はより多くのロウソクを求めた、と話すように、ソリューションでなくセンスメイキングへ。PlaX™の普及は、モノのみを作ればいいのではなく受容できる社会の実装もセットに両輪で進めなくてはいけません。PlaX™とNESSENTIAL PROJECTの関係性はまさにその考えに基づくものです。産学官連携をはじめ様々なステークホルダーと接点を持ちながら、社会の仕組みを整える活動を並行して行うことが必要だと考えます。そしてその鍵として、メンバー全員の日々の学びは非常に大切にしていきたいと思っています。

坂田裕美

コーポレート部 人事・採用担当

ウェディング業界を経て、Bioworksに入社。人事担当として社内の様々なプロジェクトを把握しつつ、すべての面接、採用を担当している。

大好きな海で目の当たりにした
ゴミを減らすこと

ダイバーとして辛かった海洋汚染

ブライダルの世界でドレスコーディネーターや広報、人事として10年を過ごし、2021年にBioworksに入社しました。それ以前は芸能の仕事で競馬やサッカーのリポーターなども少し。

ダイビングが好きで国内外問わず潜りに行くのですが、コロナ禍の頃、ニュースで急に大量に消費されるようになったマスクがゴミとして海に流れてしまっている様子を見て、衝撃を受けました。

もともと環境問題に興味はあったのですが、具体的なアクションはできていませんでした。転職とコロナ禍と環境が絡み合い出会ったのが、生分解性のマスクをつくっていたバイオワークスでした。面接では、社会における役割や課題など本当にいろいろなことについて話しをしてくれて、これからの自分の居場所にふさわしいと思いました。

マテリアル業界に女性を増やす

人事としてプロジェクトの状況を知るために様々な会議にでるのですが、そこで話したことや提案が実際に反映されていくことも多く、職域にとらわれないコミュニケーションが生きています。

着るスキンケアを謳う「bio」シリーズもそのひとつで、日毎体調や肌の調子が変わる女性にとってすごくうれしいアイテムが揃っています。いち女性消費者の目線でも、PlaX™がこの領域で非常に重要な素材として存在感を発揮していくのではないかと思っています。素材、マテリアルの世界はまだまだ男性が多いのが現状です。女性を増やすことはもちろん、持続可能な未来をつくっていく、多様な個性が混ざり合う環境を人事としてつくっていきます。

Organization

Bioworksの体制

R&D|研究開発
Bioworksのテクノロジーの根幹。京都ラボを中心とした、独自技術の研究開発によって、PlaX™は日々進化します。

Fiber|繊維素材事業
PlaX™を次世代繊維として社会実装すべく、サプライヤーとの協業による素材開発、ブランドとのパートナーシップ構築や販路開拓をミッションとしています。

Compound|樹脂成型事業
既存のプラスチックの置き換えから、新たな用途での活用まで、柔軟な視点でアプローチ。研究開発へのフィードバックによりPlaX™開発を加速させます。

Social Innovation|ソーシャルイノベーション
PlaX™が実装しうる、新しい社会の仕組みを形成すべく、教育支援や実証実験など、社会変革を促すアクションを試みます。

Brand|製品ブランド事業
自社企画でアパレル製品・雑貨等を開発し、イベントやEコマースでのダイレクトセールスや店舗での販売を通じ、コンシューマーへ直接アプローチします。

Marketing|マーケティング
柔軟な発想と独創的なアプローチにより、顧客やステークホルダーとのコミュニケーションを通じてPlaX™を社会に広めます。

Corporate|コーポレート
持続可能な企業経営を実現させるバックオフィス。
自発的かつ確実な働きによって、組織の急成長を支えます。