Bioworksは、
素材の研究・開発から得られた
技術や知見を背景とする
プランニング、
プロデュースによって、
地球と人類がともに
健やかに生きられる
未来を生み出していく、
マテリアル・クリエイション・
カンパニーです。
あたらしい
「豊かさ」の種を蒔く
─新しい社会と環境の循環を
「素材」からつくる─
捨てるものづくりから、
循環し続けるものづくりへ。
CO2による温暖化や森林伐採、様々な資源の枯渇など、大量生産大量消費が引き起こす地球環境への危機的状況は、私たちの未来に大きな影響を及ぼしています。
石油由来のプラスチックや合成繊維の生産と廃棄が大きな要因でもあるそうした未来予想図を書き換え、未来の世代まで地球と私たちの暮らしがともに豊かであるべくBioworksは植物由来の新素材「PlaX™」を開発しました。
日常で目にするプラスチックや合成繊維を「PlaX™」に置き換るだけでなく、想像もしなかった新しい分野にも挑み続けます。「次なるスタンダード」を目指し、農的な生産背景からものづくり、分解処理、リサイクルまで「素材」という観点から循環的な仕組みが整った未来をつくっていきます。
「PlaX™」という素材を社会の「OS」として起動させ、これからの時代の豊かさの種を蒔き、育てていきたいと考えています。
循環的で持続可能な
あたらしい「豊かさ」の
実現にむけて、
私たちが実行、
実装していくこと。
Technology
テクノロジーと素材で社会課題を解決する
素材で豊かさを再定義する
植物由来の新素材「PlaX™」
Project
持続可能な循環型社会に向けた
仕組みの構築と共有
外部との共創・協同プロジェクト
PlaX™による持続可能な循環型社会
実現に向けたプロジェクト
「NESSENTIAL PROJECT」
あたらしい
「豊かさ」の実現にむけて、
私たちが実行、
実装していくこと。
今井 行弘
取締役会長
ポリ乳酸の可能性はまだ
やり尽くされていない
40年以上プラスチックに関わり、様々なものが金属からプラスチックに置き換わっていく過程を見てきました。プラスチック業界は、環境問題が訴えられ始めたころ、「このままではあぶない」と口にしながら、伸びる需要に対して応え続けました。私は、プラスチックの便利さを信じながらも、いつもこれで良いのかという思いを感じていました。
環境をビジネスにという意見に対しては、「社会正義は企業悪や。いくら社会正義を振りかざしたところで、企業にとってはなんのメリットにもならん」という本音と建前のなか、本格的な取り組みを得ることはできませんでした。環境を良くすることをビジネスにしたいという強い思いで、私はBioworksを設立しました。
ポリ乳酸は、植物由来で生分解性プラスチックであり、類まれな抗菌性や耐熱性をもっています。これを使って繊維や成形品を普通につくれれば石油由来である従来のプラスチックではできなかった用途展開をはかることができます。20年以上の研究でPlaX™はそれを可能にしました。今、新しい感性を持った若者がどんどん入社してくれています。そこから生まれてくる新しいアイディアに対して、我々のPlaX™を使って人にやさしいモノづくりを提供していくことが今、私に与えられた使命と捉えています。いま環境汚染で世界中が泣いています。子どもたちのことを考えたら、自然破壊の張本人である我々大人が何もしないわけにはいきません。人や自然がうれしい環境をキーワードに新しいビジネスをつくる。痛快じゃないですか。。誰も泣くことのないビジネスはいいですよ。世界が喜んでくれる商売だったら、これ以上のことはないです。
寺田 貴彦
取締役常務執行役員 CTO
持続可能かつ未来を切り開く
新素材を開発しています
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどプラスチックや合成繊維と呼ばれるものは、全て高分子(原子が多くつながった巨大な分子)からできています。高分子という概念が提唱されて100年。ふんだんに利用できる高分子製品は生活水準の向上に大きく貢献してきました。
しかし、安価で大量供給できるために「使い捨て」を生み出し、環境負荷を大きくしています。枯渇性資源である石油資源を原料として人工的に合成される高分子は、自然にとって受け入れられ難いものですが、安価で大量供給できるために「使い捨て」られ、環境負荷を大きくしています。海洋プラスチックゴミはその問題の典型です。
Bioworksは、植物など再生可能資源を原料に、自然が受け入れやすいように生分解性を有する高分子材料、PlaX™を独自の技術により開発しました。市場のニーズを受けてPlaX™に様々な機能を付与し、これまでに日用品、カップ、ボトル、マネキンなどを実現してきました。
一方で、繊維の分野で応用展開中のPlaX™繊維はまだまだ発展途上です。ポリエステル、ナイロン、アクリルの3大合成繊維に次ぐ繊維となるよう、既存の天然繊維や合成繊維に学び、安全安心・アメニティ(快適さや心地よさ)の提供、地球環境との共生を実現する新しい機能の実現にチャレンジしています。
将来的にはPlaX™の普及によりエコロジーだけでなくエコノミーにも好循環をもたらし、産業の発展にも貢献したいと考えています。
科学は常に現在の常識を覆してきました。例えば、かつて高分子は電気を通さないことが常識でしたが、既に電気を通す高分子が開発され、実用化されています。そうした科学の可能性とPlaX™の普及によりエコロジーだけでなくエコノミーにも好循環をもたらし、産業の発展にも貢献したいと考えています。我々も常識にとらわれずに、100年後にも豊かさをもたらす高分子材料を社会に提供していきます。