ブロー成形の革命


ポリ乳酸100%でインジェクション・ブロー成形に成功

 

当社は、2017年に市販のポリ乳酸に当社の添加剤を5%程度加えることにより、従来PET金型をそのまま使用して、ポリ乳酸100%のボトルを作ることに成功しました。これにより、植物由来100%で生分解性があり、かつ、熱湯にも電子レンジにも使用可能なボトル・容器が量産可能となりました。今後は大手飲料メーカーや化粧品メーカーなどと協力し、地球環境へ少しでも貢献できる容器の拡販を進めていきます。

 

【これまでのポリ乳酸成型時の解決されなかった問題点】

◇ プリフォーム加熱時に、変形したり曲がったり内壁がくっついたりする。

injectionblow

◇ ブロー・延伸時に、結晶化が制御できないため均一に伸びずに破裂する。 

延伸により結晶化が起こり白化する。

PLAbottle

<当社添加剤を加えることにより>

① 結晶化度の制御により加熱時の変形を無くした。

②流動を構造的に調整し吹込み時の破裂を無くした。

③ 造核プロセスの設計により白化を無くした。

PLA 透明 ボトル

 

■インジェクションブロー成形とは
容器の元になる中空形状のプリフォームを射出成形し、金型と底型で挟みます。プリフォームの温度が上がり軟化した状態で空気を吹き込み、プリフォームを膨らませて金型の内面に押し付けます。容器が冷えて固まったら、金型を開いて取り出します


 

ポリ乳酸100%でダイレクト・ブロー成型に成功

 

従来のポリ乳酸では、チューブ状に押出した樹脂が伸びて棒状になってしまうため、ダイレクト・ブロー成型は技術的に非常に難しいものとされていました。当社は、2017年に少量の植物由来の添加剤を加えることにより市販のポリ乳酸で、PP等従来樹脂金型でのダイレクト・ブロー成型に成功しました。今後は、自動車用途のエアダクトなど、サイズの大きい製品の成形にも挑戦し、事業化を進めていく予定です。

 

 

 【これまでのポリ乳酸成型時の解決されなかった問題点】

 

溶融時の粘度が極端に低いため、チューブ状に押出された樹脂が垂れ下がり、内壁がくっついて空気を吹き込むことができない。そのためPET樹脂・ポリ乳酸樹脂を含め、ポリエステル樹脂ではこれまでダイレクトブロー成形は難しかった。

<当社添加剤を加えることにより>

ポリ乳酸の分子構造に変化を加え、基本的な物性を抑制することにより増粘効果を得ることに成功。
ドローダウンなく中空状態のまま押出すことが可能となった。

 

ポリ乳酸 マネキン
ポリ乳酸100% マネキン (株式会社七彩様ご提供)

ポリ乳酸 ボトル
ポリ乳酸100% ボトル容器

 

■ダイレクトブロー成形とは
チューブ状に押しだした柔らかい樹脂を金型ではさみ、高圧空気を吹き込み膨らませて容器等、中空の形状を成形する技術。