
「高校生が企業のリアルな課題に挑む」探究学習プログラムに参加
Bioworksが推進する『NESSENTIAL PROJECT』は、PlaXをはじめとするサステナブルなテクノロジーやアイデアが社会に実装されるよう、社会環境を様々な視点から整えようと試みるプロジェクトです。
プロジェクトの一環として、Bioworksが研究開発する植物由来の次世代合成繊維PlaXを通した学生支援を行っています。
今回は都立高島高等学校2年生の皆さんを対象にした、「高校生が企業のリアルな課題に挑む」探究学習プログラム『高校生Angle』に参加いたしました。
本プログラムでは、参加企業8社が、企業が抱えるリアルな課題をミッションとして生徒に与え、生徒たちはその課題に対し、解決方法を自ら考えプレゼン資料を作成し、発表を行います。

3月21日行われた最終発表では、全64チームから選ばれた代表8チームが、それぞれの企業課題に対して、自分たちが考えたアイデアを発表しました。
全8チームの発表後、生徒と企業代表者の投票が行われ、総合獲得ポイントを競い合います。各チームすばらしいアウトプットが発表される中、Bioworksのミッション「新素材PlaXを使ってサステナビリティを浸透させるためのアイデアを立案する」についてピッチを行った2年3組の代表チームが、見事に優勝を掴み取りました。

事前授業から、最終発表まで
Bioworksから2年3組の生徒の皆さんには、新素材PlaXを多くの人に知ってもらうためのアイデアを考えるミッションを設定し、事前授業をとおして、一社員として解決策を考えてもらえるよう後押ししました。

新しい素材はまだまだ認知度が低く、採用の輪が広がりにくい現状があります。またそうした課題の背景には、コスト高や物性の担保など、素材自体の課題があることも事前授業をとおして生徒たちに伝えていきました。

最終発表メンバーを決定する前に、チームごとに製品アイデアを出してもらったところ、
「素材が持つ抗菌防臭性を活かして柔道着をつくる。」「子供用にアニメキャラとコラボレーションしてタオルをつくる。」など、さまざまなアイデアが飛び交いました。企画職の楽しさ、難しさを知ってもらうことができたのではないかと思います。

最終発表当日は、2年3組代表の生徒4名(当日は1名欠席)の皆さんから、「PlaXの天然由来の抗菌効果を活かし『着るスキンケア』としてベビー服での採用を進めたい。」といったすばらしい提案をいただきました。
素材の認知のためにはSNSの活用が必須で、『子育て系のインフルエンサーにPlaXを使った製品を使用してもらうのはどうか』といったターゲットを絞り込んだコミュニケーションを提案。一方で『それだけでは一定層にしか届かない可能性があるので、やはり広告活動も必要である』といった代案も考え、その理由もしっかりと自分たちの言葉で発表していました。
また「コスト」の課題についても、ポリ乳酸の原材料の産地を日本国内に替え、輸送コスト削減を目指すなど具体的な施策を提示。「物性担保」の課題については、これまでの商社との取り組みを実例に挙げ、今後も企業との連携を強めることがより良いPlaXを開発することに繋がるのではないかと言及していました。
最終発表までの期間、生徒だけで準備を進めるのは、普段の授業とはちがい正解のない答えを探す大変な作業だったと思います。ましてや「環境配慮素材」という難しい分野で、理解を深め、考えを伝えることは、大人でも投げ出したくなるミッションです。最後まで自分たちの力でやり遂げたことは、大きな自信に繋がったのではないでしょうか。
今回のプログラムでは、わたしたち企業側は審査する立場でしたが、高校生の皆さんとの授業、発表をとおして多くを学びました。2年3組代表チームの皆さん、おめでとうございます!そして高島高校の生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
NESSENTIAL PROJECT パートナー募集のお知らせ
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