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進行中のプロジェクト
Case Study

織ネームから考える、循環型ものづくり

2026.06.24

Bioworksは、福井県坂井市の老舗織ネームメーカーである松川レピヤンとともに、「PlaX」を100%使用した高密度織ネームを開発しました。

衣類やバッグには、生地だけでなく、ブランドタグやネーム、ボタンなどさまざまな服飾パーツが使用されています。近年、アパレル業界では石油由来素材から環境配慮素材への転換が進んでいますが、こうした服飾パーツの多くには依然として石油由来素材が使用されています。

今回開発した織ネームには、サトウキビなどの植物由来原料からつくられる次世代合成繊維「PlaX」を採用しました。経糸に75デニール、緯糸に100デニールのPlaX極細糸を100%使用することで、高密度なロゴや文字表現にも対応し、従来のポリエステル製織ネームと遜色のない仕上がりを実現しています。

また、「PlaX」は将来的なケミカルリサイクルを見据えた素材でもあります。

製品本体と織ネームの双方に「PlaX」を採用することで、素材の統一が進み、より効率的なPlaX原料の回収につながることが期待されます。

もちろん、織ネームひとつで製品全体が循環型になるわけではありません。しかし、製品を構成するひとつひとつのパーツを見直していくことが、持続可能なものづくりへの第一歩だと私たちは考えています。

Bioworksと松川レピヤンは今後も、「PlaX」を活用した織ネーム、ブランドタグ、ジャカード生地の開発を通じて、ブランドアイデンティティの表現と環境配慮を両立する製品設計を推進してまいります。
さらに素材メーカー、ブランド、繊維産地の技術や製造現場が連携することで、新たな価値を持つ繊維製品の創出を目指してまいります。

《株式会社松川レピヤン 代表取締役社長 松川晃久氏 コメント》

織ネームは、単なる表示ラベルではなく、ブランドを証明し、価値を伝える最小のメディアだと考えています。
今回のPlaX織ネームは、ブランドの世界観を大切にしながら、素材選択や製品全体の設計まで考えるための新しい選択肢です。
また、PlaX100%糸によるジャカード生地サンプルや先染め糸見本帳にも取り組むことで、私たちが培ってきた高密度織技術を、ブランドタグだけでなく生地や新しい用途へ広げていく可能性も見えてきました。
福井県坂井市丸岡町で100年培ってきた織の技術を、これからの時代のものづくりにつなげていきたいと思います。

PlaXの特徴を紹介するジャカード織のPOP(混率:PlaX81%、再生ポリエステル19%)。高密度織りで再現されたPOPは、一見するとプリントと見間違うほどの精密さ。海外展示会でも多くの方に手に取っていただき、技術力の高さと素材の魅力を伝えるコミュニケーションツールとして活躍しています。

先染めのPlaX糸(50デニール/100デニール)を11色取り揃え、色見本帳として整備しています。色表現の検討から織ネーム・ジャカード生地の試作まで、スピーディーな開発対応が可能です。